アトピーの保湿

保湿剤を塗る前に絶対に見て。あなたの顔のアトピー性皮膚炎

アトピーと顔と保湿1

アトピー性皮膚炎の人は、顔に持ってる皮膚バリアが壊れやすいのですぐ、顔がガサガサになったり、赤みが出てかゆくなるので毎日、皮膚バリアの保護は欠かさず継続していかなければいけません。

私が受診してる皮膚科で最近よく耳にするのが、「顔のアトピー性皮膚炎に保湿剤を塗っても全然治らない」と言う話です。

アトピー性皮膚炎の症状が改善されるスピードは多少の個人差はあり、荒れた肌をきちんと治すには、地道な作業が必要なんです。

もし、あなたが毎日、保湿剤を塗っているのに全然アトピー性皮膚炎が治らず、最近、更に酷くなっているんじゃないか?と感じていたら、それは、間違った解釈で保湿剤を塗っているので、今から、正しい顔の保湿の仕方を覚えていきましょう。

保湿剤を塗る前のあなたの顔のアトピー性皮膚炎の状態は?

まず、あなたの顔の状態を確認しましょう。

顔の皮膚に赤みが出ていたり、粉が吹いている状態ならそれは、炎症を起こしている可能性があるので『抗炎症作用』のあるステロイド剤を先に塗ってください。

理由は、皮膚の持ってる潤いの水分を守るバリアが壊れたことによって水分蒸発してしまい、そこから汗や汚れが侵入するのと、かゆみを感じる神経が非常に敏感な状態になる事から起きる症状なんです。

それを知らずに、保湿剤を塗ってはいけない状態で使っているのです。

だとしたら、皮膚科で処方して貰っている保湿剤はどんな状態の時に塗るか説明されていないかも知れないですね。

皮膚科によっては、重要な薬(主にステロイド剤)の説明はしても、他はあまり説明を行わないこともあるんです。

市販の場合なら、箱の裏に記載されている説明のみだと、完全に理解は出来てない方もおられますし、ドラッグストアの常駐薬剤師も専門ではないので、当てにならない場合もあります。

まず最初に保湿剤はどんな薬か、どんな皮膚の状態に塗るのがベストなのかをお話します。

アトピー性皮膚炎の顔に保湿剤を塗る理由と正しい使い方

理由:人間の皮膚は潤い、つまり『水分』が乾燥やかゆみから守っています。

その水分を守るバリアはありますが、アトピー性皮膚炎の人は、そのバリアが弱く壊れやすいんです。保湿剤は、弱いバリアを補う為に膜を張る効果のある薬です。

そして、この薬の成分には水分が全く含まれず、あくまで水分の蒸発を防ぐ「ふた」の役割をしているだけなので、乾燥してガサガサになったり、かゆくて炎症等を起こしている皮膚に塗ったとしても、効果は一時的なものです。

※市販の薬には、「抗炎症作用」のある保湿剤があるので、炎症を患っている皮膚には有効です。

正しい使用方法:続きまして、使用方法ですが、使う前に皮膚の状態が潤っているか、確認してから保湿剤を塗ってください。

一番いいタイミングは、入浴後5分以内です。この説明は、皮膚科でもドラッグストアの薬剤師でも、入浴後すぐ塗ってくださいと言われます。

その理由は、入浴後の皮膚が水分で充填された状態だからなのです。つまり皮膚に膜を形成し、水分を閉じ込める事によって、潤いのある皮膚を維持できるのです。

また、夜だけでなく、朝・昼間にも、ガサガサに乾燥した部位にぬるま湯が入った霧吹きを当てたり、手にぬるま湯を浸しなでると水分はしっかりいきわたりますので、その後に保湿剤を塗ると同じように潤いのあるお肌を長く維持することが出来ます。

女性の方の注意して欲しい使用方法:女性の方は、顔に「化粧水」と「乳液」を塗る事はありますが、これは肌が普通の状態では何の問題もありません。

ですが、アトピー性皮膚炎の人に、皮膚の水分が無くなってガサガサの状態やかゆみで炎症等を起こしている皮膚に化粧水を塗ってしまうと、化粧水の中の様々な成分により酷い「かぶれ」を生じる為、かえって皮膚の状態を悪くしてしまいます。

よく、皮膚科で「首から上がかゆい!」を訴えて受診している女性の方は多いんですが、そのほとんどが、「化粧水かぶれ」なんです。

どんな化粧水でも、壊れている皮膚バリアの状態で、水以外の様々な化学物質が入った化粧水を塗ると言う事は、「傷口に塩水を塗りこむ行為」である事を認識して下さい。

皮膚に水分を与えるなら「水」で十分です。

今後の保湿剤を顔のアトピー性皮膚炎に使うに向かって

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最後に、ここまでのお話で、保湿剤はお肌に潤いを守ってくれる薬であると言う事と、その潤いを維持する作業を間違えなければ、今のあなたの顔の状態は変わるはずです。

そして、今後は皮膚科にて今回の悩みの相談は無くなる事でしょう。